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オラクル、サプライチェーン管理の最適化を支援する「Oracle Fusion Cloud Application Suite」の新機能を発表

 米Oracle(以下、オラクル)は現地時間4月19日、企業がより少ないリソースでより多くのことを達成できるよう、「Oracle Fusion Cloud Applications Suite」全体に新機能を追加し、顧客がサプライチェーン計画を加速させ、業務効率を向上し、財務の正確性を改善できるよう支援すると発表した。新機能には、「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」による新しいプランニング機能や、従量課金による価格設定機能、リベート管理機能に加えて、「Oracle Fusion Applications」による見積もりから入金まで(quote-to-cash)のプロセスの強化が含まれている。

 Oracle Fusion Applications Suiteのサプライチェーン関連における新しいアップデートとしては、「Oracle Supply Chain Planning」のAIによる新しいリードタイム予測を追加。機械学習を利用して、実績に基づき差異を明らかにすることで、リードタイム予測の精度向上を支援する。Oracle Supply Chain PlanningのPlanning Advisorに組み込まれたこの新機能により、リードタイムの傾向、異常、およびその潜在的な影響を特定し、優先順位を付けたアクションと解決策を提案することで、プランニングの効率化と結果の改善につなげられる。

 「Oracle Fusion Applications」の見積もりから入金までのプロセス強化では、サブスクリプションの全体管理と利用率評価の一元化、会計要件への準拠、販売管理の改善、市場投入までの期間の短縮とコストの削減、シームレスなカスタマーエクスペリエンスの提供を支援する。サブスクリプション管理(CX)、構成、価格、見積もり、受注管理(SCM)および財務(ERP)をつなぐ統合ソリューションにより、顧客は商品、サブスクリプションサービスを組み合わせたオーダーに関する見積もり、取り込み、履行をより効率的に行い、収益を適宜認識できる。

 「Oracle Channel Revenue Management」の新しいリベート管理機能は、リベートプログラムの効率化、より正確なリベート計算と監査、プログラムパフォーマンスの可視性の向上を支援する。この新機能は、リベートの計算から決算までのリベート管理プロセスを自動化し、支払い精度の向上、管理コストの削減、顧客請求の迅速な決済を可能にする。

 Oracle Fusion Applications Suiteの一部である「Oracle Cloud SCM」は、企業がサプライチェーンプロセスをシームレスにつなぎ、変化する需要、供給、および市場の状況に迅速に対応できるよう支援する。財務、サプライチェーン、人事、カスタマーエクスペリエンスのアプリケーションなど、オラクルは単一の統合されたクラウドプラットフォーム上で、最も完全なエンタープライズアプリケーションスイートを提供していると説明。オラクルの自己更新型プラットフォームでは、90日ごとに新機能が追加されるため、顧客はダウンタイムやビジネスを最小限の中断にとどめ、継続的なイノベーションを利用できるとしている。