AI CROSS、AIが最適な施策とその根拠を提示するノーコード分析サービス「Deep Predictor」

　AI CROSS株式会社は26日、従来はデータサイエンティストが行っていたAI分析を、直感的なユーザーインターフェイスを用いて、誰でも簡単に実行できるノーコードAI分析サービス「Deep Predictor」を、5月8日より提供開始すると発表した。データ分析だけでなく、最適な施策とその根拠、定量的な効果もAIを利用して簡単に導き出せるため、経営層や現場担当者による、AIを活用した意思決定が容易になるという。

　Deep Predictorは、AIによる意思決定を支援するクラウドサービスで、点が特長。独自のAIシミュレーションによって、どの施策をいつ実行し、どのような効果が期待できるかを、根拠とともに予測できる。これにより、経営層や現場担当者への説明がスムーズで納得感のあるものになるとのことで、例えば、優良顧客を特定し、営業活動によってLTVが向上する可能性を根拠とともに示すことで、現場の納得感を得て営業活動の効果を最大化できるとした。

　また、データに合わせて複数のアルゴリズムで学習し、おのおののアルゴリズムの長所を生かして組み合わせるオリジナルのAIモデルを構築するため、高精度な予測を行える点も特長。数値データだけでなく、“お客さまアンケート”などのテキストデータも機械学習のデータとして利用でき、離脱率や購買意欲の分析精度が高まるとのこと。さらに、専門知識を必要とするアルゴリズム選定やチューニングは自動で行われ、データサイエンスの専門家でなくても容易に利用できるとしている。

　加えて、オプションのAI活用支援サービスにより、AI導入の相談からデータ定義・加工、初期モデル構築、運用のためのスキル習得講座まで、一貫したサービスを提供可能な点もメリットだ。

　価格（税別）は、導入費用が100万円、年額費用が96万円から。AI CROSSでは、金融業界での督促業務、人材業界における求人広告の最適化、製造業での歩留まり改善などを、利用例として挙げている。

　なお今後は、予測データの精度を向上させるとともに、AIシミュレーションの機能強化により施策パターンの提示を増やすことで、利便性のさらなる向上を目指す考えである。