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東芝デジタルソリューションズのAI画像検査技術、キーエンスの画像処理システム「XG-X」と連携対応

設定の簡易化と短期間での外観検査自動化を実現

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は25日、東芝独自の良品学習方式を用いたAI画像検査技術と、キーエンスの画像処理システム「XG-Xシリーズ」(以下、XG-X)を組み合わせ、ハイブリッド方式による外観検査の自動化を実現すると発表した。

 東芝では、良品学習方式を用いたAI画像検査技術により、過検出を低減するためのしきい値最適化手法を採用した「Meister Apps AI画像自動検査パッケージ」を2020年より提供している。同パッケージでは、良品画像を収集し、「Meister Apps AI画像自動検査パッケージ」にて学習を行うだけで、欠陥検知に必要な判定しきい値を自動で定義できるため、不良画像の分析が不要になり、専門知識がなくても検査の設定が行えるようになる点が特長だ。

 今回は同パッケージにおいて、多くの製造現場で導入されているキーエンスのXG-X向け判定フローを整備したことにより、XG-Xと組み合わせた活用に対応し、検査工程の自動化と検査精度の向上が、短期間かつ手軽に可能になったとした。具体的には、「Meister Apps AI画像自動検査パッケージ」で作成した良品モデルをXG-Xの判定フローに登録することで、品種に合わせたXG-Xの検査設定項目(検査領域、濃淡しきい値、マスク処理など)が減り、作業工数を大幅に削減できるとのこと。

 例えば、成形品の加工工程や、組み立て工程における外観検査の場合、ワークの形状が複雑になることで、設定の難易度も高く、設定量も多くなりがちだという。こうしたケースにおいて、「Meister Apps AI画像自動検査パッケージ」のAI画像検査技術とキーエンスのXG-Xを組み合わせることにより、設定が簡単になり、かつ短期間で外観検査自動化を実現するとしている。