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日本IBM、エンタープライズに最適化したメタバース基盤「IBM Spatial Platform」を発表

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は24日、企業がメタバースを次世代チャネルとして活用するためのプラットフォーム「IBM Spatial Platform」を発表した。

 IBM Spatial Platformは、顧客が必要とするメタバースのユースケースのうち、最も汎用的な用途に則した機能を、MVP(Minimum Viable Product:価値検証のための最小限の機能を実装したプロダクト)としてIBM Cloud環境で提供する。これにより、顧客は迅速にメタバースのトライアルを開始でき、要望に応じてカスタマイズが可能なため、幅広いニーズに柔軟に対応する。

 提供するユースケースのうち、「Hall/Meeting Room:Hall」は、近くにいる複数のアバター間で自由に会話をする空間を提供する。クローズドな空間であるMeeting Roomでは、Room内のメンバーに限定して会話が可能で、Meeting RoomにはPC画面の共有が可能なモニターも用意する。

 「Seminar Room」は、講師アバターが聴衆アバターの前でPC画面を投影し、プレゼンテーションできる。聴衆アバターは拍手などのリアクションを返したり、音声やテキストチャットで講師とのQAができる。

 「Showspace」は、3D空間内の展示会場で、画像や動画、3Dオブジェクトなどの展示コンテンツを配置できる。ユーザーは自由にそれらのコンテンツを参照することや、会場に配置された説明員アバターによる説明を聞くことができる。

 「Watson Assistant」は、AIを活用したアシスタント機能であるWatson Assistantを呼び出してチャットできる。Watson Assistantをトレーニングすることで、幅広いユースケースに対応できる。

 さらに、IBM Spatial Platformでは、ビジネスシーンにふさわしく、すぐに利用可能な標準アバターを、年齢や性別のバリエーションを考慮して複数用意する。アバターは、ユースケースに合わせてカスタマイズも行える。