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NTTビジネスソリューションズ、災害現場の情報をリアルタイムに収集・共有できる自治体向け防災DXサービス「Spectee Pro for elgana」

 NTTビジネスソリューションズ株式会社は20日、防災テックベンチャーの株式会社Spectee(以下、スペクティ)と連携し、災害時の迅速な情報収集・共有ができる自治体向け防災DXサービス「Spectee Pro for elgana」を提供開始した。

 NTTビジネスソリューションズでは、災害発生時の迅速でリアルタイムな情報収集・共有の実現と、その活用によるDX化の効果測定を目的に、NTTビジネスソリューションズが提供するビジネスチャット「elgana」と、スペクティが提供するAI危機管理ソリューション「Spectee Pro」を連携させた実証実験を、2月6日に名古屋市で実施。有効性が確認できたことから、Spectee Pro for elganaの提供を開始する。

サービス概要イメージ

 Spectee Pro for elganaは、スペクティが提供するSpectee Proの地図・ダッシュボード上に、elganaで撮影した画像と作成した文章を投稿する仕組みを新たに構築し、合わせてelganaのチャット機能を用いて、クローズドな環境で情報共有ができる自治体向けサービス。AIを用いて迅速に危機情報を収集できるSpectee Proと、クローズドな環境で双方向の情報交換ができるビジネスチャットのelganaを組み合わせることで、情報収集効率、精度の向上と情報共有機能の向上を実現する。

 elganaを通して投稿した現場の情報に対して、投稿者名が表示され、その投稿者名をクリックすると、elganaのトーク画面が立ち上がり、投稿者に対してメッセージを送れる。これにより、Spectee Proの画面を確認している本部職員と投稿者での双方向のやり取りが可能となる。

 Spectee Proで取得した危機情報を、elganaに通知することで、危機情報の確認漏れを防ぐとともに、チャット機能を生かして、組織内で危機情報の共有できる。elganaのアンケート機能を活用して、避難所の物資状況の確認などにも活用できる。

 Spectee Proで提供されるSNSなどの災害情報と、災害現場で職員がelganaで共有した信頼性が高い情報を合わせて地図上に表示することで、都度更新される危機情報をリアルタイムに確認できる。

 NTTビジネスソリューションズでは、Spectee Pro for elganaにより、地域の防災対策のDX化への発展に貢献するとともに、さらなるDX化の推進に向け、防災対策に活用できるさまざまなサービス・機能の追加を進めるとしている。

「Spectee Pro for elgana」画面