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セイコーソリューションズの長期署名サービス基盤「eviDaemon」、他社のタイムスタンプ・電子署名の検証と有効期間延長に対応

 セイコーソリューションズ株式会社は11日、長期署名サービス基盤「eviDaemon(エビデモン)」をアップデートし、4月下旬より、各社のタイムスタンプ・電子署名サービスの検証と有効期間延長に順次対応すると発表した。

 「eviDaemon」は、認定タイムスタンプの発行に加え、国際標準規格「XAdES(XML規格)」、国際標準規格業界「PAdES(PDF規格)」に準拠した長期署名データの生成、検証を行うことができるソリューション。主に金融取引、医療情報、知財情報、国税関連情報などに向けて提供し、自社発行されたタイムスタンプや電子署名についての検証、有効期間の延長対応による原本性の確保支援を行ってきた。

 今回のアップデートでは、一定の評価検証を行った他社のタイムスタンプ・電子署名サービスについてもタイムスタンプの延長サポート対象とし、永続的なデータ保全を支援可能になる。

 これまで、電子帳簿保存法対応や電子契約によってペーパーレス化を進める企業は、利用しているサービスごとに電子データの管理を行う必要があり、サービス管理コストの増大やベンダーロックインのリスクが発生していたが、強化されたeviDaemonを用いることで、業務ごとに適切なサービスを使い分けながらも、電子データを一元管理可能となるため、管理コストの削減とベンダーフリーを実現するとしている。

 セイコーソリューションズによれば、さまざまな取引先から書類や電子データで帳票を受領する企業や、長期的な情報保全が必要で、特定のシステム・サービスに依存することができないような業務において、効果が見込めるとのことだ。

 なお、延長に用いるタイムスタンプには、総務大臣の認定を受けたサービスを利用して信頼性の維持と向上を図るとした。