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セイコーソリューションズ、タイムスタンプ・電子署名サービスにAPIによるクラウド連携機能を追加

 セイコーソリューションズ株式会社は15日、タイムスタンプ・電子署名サービス「eviDaemon(エビデモン)」に、APIによるクラウド連携機能を追加し、新たに「eviDaemon On Cloud」としてサービスを開始すると発表した。6月より開始するディベロッパー向けサービスを皮切りに、順次サービス提供を行う計画である。

 eviDaemonは、認定タイムスタンプの発行に加え、国際標準規格「XAdES(XML規格)」、国際標準規格業界「PAdES(PDF規格)」に準拠した長期署名データの生成、検証を行える電子署名サービス。電子データの原本性を確保する長期署名データの生成が可能で、将来的な使用範囲の拡張やeシール対応などもスムーズに行えるという。

 このサービスは従来、機微情報や大容量データに対する非改ざん証明・存在日時証明を、高速かつセキュアに処理するため、原本データをクラウドに送信することなく、タイムスタンプや電子署名の付与を行う仕様になっていた。

 これに対して今回提供を開始するAPI連携機能では、オープンアーキテクチャによるシームレスなクラウドシステム連携を可能にしており、利用企業・サービス事業者では、APIをコールすることによって、クライアントフリー、サーバーレスで、タイムスタンプ・電子署名機能を利用できるようになるとした。

 セイコーソリューションズによれば、これまでの動作環境の制限や、Web APIの利用が難しいといった使用制限がなくなり、より多くの企業の基幹システムやクラウドサービスに、容易にタイムスタンプ・電子署名機能を組み込めるようになるとのことだ。

 なお同社では、サービス機能の強化により、電子帳簿保存法対応への対応や、2024年度中に国が運用開始を予定しているeシール認定制度への対応を、低コスト・短期間で実現できるように支援すると、今回の強化を説明している。