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NECファシリティーズが「水害リスク対策ワンストップサービス」を提供、独自のリスク調査から設計・施工まで一貫して対応

 NECファシリティーズ株式会社と、そのグループ会社である株式会社近畿分析センターは27日、工場の水害リスク調査から対策の立案、設計・施工までを行う「水害リスク対策ワンストップサービス」を提供開始すると発表した。まずは東京多摩地区・山梨県を中心に提供する。

 水害リスク対策ワンストップサービスは、独自の水害リスク調査から設計・施工まで、一貫して対応するサービス。利用企業が指定するエリアを独自調査することで、行政機関が発行する水害ハザードマップにはないリスク情報の提供を行うという。

 具体的には、近畿分析センターが、行政機関の保有する地質調査資料、気象庁の過去の気象データ・将来の降雨量や発生頻度の予測、および独自のボーリング調査から水害リスクを明確化し、NECファシリティーズがその情報をもとに対策の提案と設計・施工を実施する。

 こうして水害のリスクを明確化することにより、利用企業の事業継続力の強化、資産の長期的な保護およびそれに伴う投資費用の削減に貢献するとのこと。

サービスの提供フロー

 なお、河川に隣接するビルを所有する企業で試行したところ、水害リスク調査結果から地下水の上昇対策が不要と確認されたため、当初水害ハザードマップをもとに設計した水害対策は不要となり、1.5億円の費用を削減できたとしている。

調査方法の例(水循環機構)