インテック、SASE機能を備えた新ネットワークサービスを提供　閉域網とインターネットによるハイブリッド構成に対応

　株式会社インテックは24日、マネージド型企業間ネットワーク「統合型閉域ネットワークサービス（EINS/MOW DCAN）」において、SASE（Secure Access Service Edge）を実現するための新機能「セキュアゲートウェイ」を追加するとともに、名称を「統合型セキュアネットワークサービス」に変更し、4月より提供開始すると発表した。

　統合型セキュアネットワークサービスは、顧客企業の拠点やデータセンター内のオンプレミス環境と、TISインテックグループの各種サービスを接続するマネージド型ネットワークサービス。多様なアクセス回線による企業拠点の接続、TISインテックグループが提供する各地のデータセンターハウジングラックへの接続、多種多様なクラウドサービスとのゲートウェイ接続を、利用企業のニーズに応じて提供するという。

　前身である統合型閉域ネットワークサービス（EINS/MOW DCAN）からの進化点としては、閉域網からインターネットへセキュアにアクセスするための「セキュアゲートウェイ」機能を提供する。これにより、閉域網とインターネットによるハイブリッド構成に対応するので、企業がシステムをインターネット環境にクラウドリフトする中で、セキュリティやネットワーク品質のリスクからインターネット環境に接続できない場合でも、閉域網を介した安全かつ高品質なITインフラ環境を構築できるとのこと。また閉域網とインターネットの併用により、ネットワークのBCP対策も実現可能としている。

　なおセキュアゲートウェイでは、アクセス機能、セキュリティ機能、運用管理機能が提供される。このうちアクセス機能では、ID認証やWebプロキシを介したインターネット接続により、インターネットの不特定サイトやクラウドサービスへのセキュアにアクセスを実現。IPアドレスベースのセキュリティチェックではなく、ID認証を利用したユーザーレベルでのチェックと復号した通信の検査により、セキュリティ強化を実現した。また、自宅等のインターネット環境についても、安全にインターネットアクセスや社内システムへのアクセスを提供する。

　セキュリティ機能では、各種アクセス機能に付随したSWG、CASB、SSL復号等を提供。運用管理機能では、アクセス機能とセキュリティ機能の管理やログ確認を行うインターフェイスを提供する。

　さらに、データセンターやクラウドサービス、監視など、インテックのプラットフォームサービスブランドである「EINS WAVE」の他サービスと組み合わせ、各企業に最適なインフラ環境をワンストップでサポートできる点も特長とのこと。

　インテックでは今後、統合型セキュアネットワークサービスにSD-WANやZTNAなどの機能を拡張し、より最適化されたネットワークとして提供していく考えだ。