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CTC、ローカル5Gシステムの安定運用を支援するマネージドサービスを提供

保守・運用業務をCTCが代行

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は22日、企業や自治体のローカル5Gシステムの安定運用を支援するため、同システムの保守・運用支援を含めたマネージドサービスを提供開始すると発表した。同社のグループ会社で、ITシステムの保守・運用をサポートしているCTCテクノロジーがサービスを提供する。

 昨今では、企業や自治体でのローカル5Gシステム導入のニーズが増えているものの、同システムは「第三級陸上特殊無線技士」以上の国家資格を持つ無線従事者が運用を行う必要があり、基地局の運用設計や速度低下を招く電波干渉の調査に加え、機器交換後は総務省への報告業務が発生するため、専門的なスキルを持った人材の確保が課題となっているという。

 新サービスは、こうした課題解決に寄与するもので、ローカル5G導入後の障害復旧や、電波法に基づいた運用業務を支援するとした。障害発生時には、利用企業・団体のシステム構成をふまえたうえで、障害切り分けや調査、原因の特定、ハードウェアの交換を実施する。さらに、ソフトウェアの障害発生時には、システム環境へリモート接続し、ログの確認による原因の特定やソフトウェアの更新作業を行って、システムの早期復旧を支援するとしている。

 一方で運用業務として、定期的な電波干渉の状況調査や電波到達範囲の測定、機器のソフトウェアバージョンアップなどを実施する。あわせて、機器交換や設備の構成変更が発生した際には、総務省への変更申請を代行する。

 価格は月額250万円(税別)から。CTCグループには、370名の第一級陸上特殊無線技士の有資格者が在籍しており、運用・保守サービスに加えて、ローカル5Gシステムの設計から無線免許の申請、構築サービスもあわせて提供するとのこと。