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オムロン フィールドエンジニアリング、チェーンストアなどの保守・運用管理業務を最適化するサービスを提供

業務プロセスを診断・再設計し、生産性向上や運用コスト削減などを実現

 オムロン フィールドエンジニアリング株式会社(以下、OFE)は16日、IT機器・システムを中心とした設備の保守運用管理に課題を抱える企業に対し、業務運営を最適化する「アセスメント&デザインサービス」を提供開始したと発表した。

 昨今では、IoTの普及などもあって現場のデジタル化は進展しているが、IT機器・システムの保守運用管理分野では、人手不足が深刻化しているという。またチェーンストアを展開する企業では、店舗の現場課題と本社部門の管理課題が多様化・複雑化しており、例えば、各店舗では、設備管理業務の増加・煩雑化により「コア業務が圧迫される」「業務品質にバラツキがある」といった、負荷低減や業務標準化に関する課題が顕在化している。一方で、本社部門では「現場の実態が把握しにくい」「店舗運営工数や外注費の妥当性が分からない」「災害時、現場サポート体制の脆弱性が露呈した」など、業務の可視化や運用コスト削減、災害時のオペレーションに関する課題が顕在化しているとのこと。

 そこでOFEでは、「業務プロセス診断」と「業務プロセス設計」の2つのフェーズで業務運営を最適化する「アセスメント&デザインサービス」を提供する。このうち業務プロセス診断のフェーズでは、業務の可視化などの現状把握、運用データの定量分析・定性分析による問題の洗い出しと原因追及により、“目指す姿”を設定する。そして業務プロセス設計フェーズにおいて、“目指す姿”に到達するための課題と改善目標を設定したうえで、改善策を提案するとした。

 さらに、同サービスで提案した改善策の実現に向けては、保守運用体制の構築支援、保守サービスの受託、継続的な運用改善サポートなどを提供し、ノンコア業務の負荷低減、業務の均質化・平準化、運用コストの削減、災害時のBCP対策といった、業務運営の最適化を実現するとしている。

 なお今後は、導入するIT機器・システムの企画・調達から運用・廃棄までの資産管理(ライフサイクルマネジメント)、各店舗の電力・水道などの現場環境管理など、企業のESG経営支援やさまざまな管理業務を最適化するサービスへの拡張を予定している。