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オルツ、AIによる音声認識や機械翻訳をAPI提供する「alt developer」

 株式会社オルツは15日、人間の意思や判断をデジタル上のクローンとして再現するAIクローン技術および、「P.A.I.(パーソナル人工知能)」技術を内蔵(搭載)する音声認識機能や機械翻訳機能を、APIとして利用できる新サービス「alt developer」の提供を開始した。

 オルツは、AIクローン技術で作り出す「P.A.I.」の開発および実用化、「P.A.I.」の対話エンジンの開発から生まれた音声認識テクノロジーを活用した「AI GIJIROKU」や「AIコールセンター」を含むSaaSプロダクト製品の展開など、AI技術を軸にしたサービスの提供を行っている。

 alt developerでは、「P.A.I.」を内蔵する音声認識や機械翻訳をはじめとするさまざまなAI技術をAPIサービスとして提供し、アプリケーションやサービス、システムと組み合わせられるようにすることで、顧客のさらなる業務効率化の実現を支援する。

 音声認識API「alt STT」は、AI自動議事録ツール「AI GIJIROKU」をはじめとする、オルツの音声認識エンジンをAPIで提供する。各業種の専門用語や言い回しの認識に特化した業種別音声認識エンジンも利用できる。また、音声認識エンジンの独自カスタマイズも対応を予定する。

 機械翻訳API「alt Translator」は、「AI GIJIROKU」搭載の翻訳エンジンをAPIで提供する。サービスのローカライズや音声認識と組み合わせて、自動通訳アプリケーションも構築できる。

 alt developerを通じて、すぐにオルツの音声認識技術や機械翻訳技術を利用でき、alt ID(オルツID)を既に持っている顧客は「ログイン」から。まだ持っていない顧客は「サインアップ」から利用できる。また、既にボーダレス・ビジョン株式会社が、サービスを試用しているという。

 オルツでは今後、AIが文脈を適切に把握した上で入力されたテキストの要約を出力する自動要約API「alt DIGEST」や、「AI GIJIROKU」で98.6%の精度を誇る話者識別機能を活用した音声合成API「alt Speaker Identifier」の公開を予定する。