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パーソルP&T、東洋大学とMITRE ATT&CKを活用したセキュリティ運用改善の共同研究を開始

 パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(以下、パーソルP&T)は30日、東洋大学とともに、企業IT環境における「MITRE ATT&CK」を活用したセキュリティ運用改善に関する産学連携調査研究を開始すると発表した。

 MITRE ATT&CKは、米国の非営利組織であるMITREが運営する、サイバー攻撃の戦術や技術に関するフレームワーク・ナレッジベース。

 調査研究では、MITRE ATT&CKなどの実践的なフレームワークを取り入れた、効率的かつ効果的なセキュリティ運用の実現および、それらを取り扱えるセキュリティ人材育成に関する手法をテーマとする。これらのテーマに対して、企業および組織のセキュリティ対策・セキュリティ人材の育成・MITRE ATT&CKに精通する、東洋大学 情報連携学部 満永拓邦准教授と共同で実施していく。

 調査研究を通して、パーソルP&Tが長年培った業務プロセス改善ノウハウ・セキュリティ運用ノウハウと満永氏の知見を掛け合わせて、セキュリティ運用フレームワーク・運用ツール群の作成、最終的には、企業・組織のセキュリティ運用支援を通じ、企業・組織の発展に貢献できるよう取り組んでいくとしている。

 具体的な取り組みとしては、MITRE ATT&CKの手法を取り入れた独自のフレームワークを構築するとともに、作成したフレームワークを企業で活用できるよう、知識・実践力を実装した専門人材を育成、また、MITRE ATT&CKの普及・利活用を目的として、専門書籍を共同執筆する。

 調査研究では、MITRE ATT&CKを、組織・企業に対して行われうる、サイバーセキュリティ攻撃の手法・技術を定義するために取り入れていく。セキュリティ対策が進んでいない組織・企業では、どのような脅威・リスクがあるのか、そこに対応していなければどのような被害が発生しうるかといったことが、整理するためのノウハウや人材が不足するケースが多くあると説明。MITRE ATT&CKで定義された攻撃手法・技術に対して、セキュリティ対策の状況の可視化、脅威・リスク分析、改善策を踏まえた、セキュリティ運用改善をテーマとして共同研究を進めていくとしている。

共同研究の概要