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NTT ComとJR-Cross、上野・大宮エリアで位置情報を活用したリアルタイムなセグメントマーケティングの実証実験を実施

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と株式会社JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー(以下、JR-Cross)は10日、エキナカ商業施設「エキュート上野」「エキュート大宮・大宮 ノース」において、販売促進高度化に向けたリアルタイムなセグメントマーケティングの実証実験を1月11日に開始すると発表した。

 実証実験では、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)の基地局情報などをもとにした位置情報と、dポイントクラブ会員基盤を活用し、2駅合わせて1日あたり約32万人が利用するJR上野駅・JR大宮駅および駅周辺にいるターゲットユーザーに対し、顧客属性に合わせた「メッセージS」をリアルタイムで配信するセグメントマーケティングを行う。これにより、「エキュート上野」「エキュート大宮・大宮 ノース」への来店促進や来店者の満足度を高めるとともに、エキナカ商業施設全体の活性化を目指す。

 ドコモの基地局情報などを活用したジオターゲティングは、ドコモの基地局やWi-Fiの通信情報をもとに、指定した位置から半径75mのエリア内にいる顧客を推定できる「docomo Ad network」の位置機能を活用し、指定したエリアに来訪したターゲットユーザーにリアルタイムでメッセージ配信などを行える。

 dポイントクラブ会員約8700万人のうち、スマートフォン向けメール型広告配信サービス「メッセージS」を許諾する約3300万人に対し、年代や居住地などのユーザー属性に基づいてターゲティングを行った上で、位置情報と連携させ、「メッセージS」を利用したサービスやキャンペーン、イベント情報などの配信が行える。

 ジオターゲティングを活用し、周辺のイベント施設や観光施設などへの来訪者に対して、「エキュート」で開催中のキャンペーンや期間限定イベント、エリア限定商品の紹介などを行うことにより、来訪者の周辺エリア内の回遊を促進するとともに、来訪者への新たな気付きを提供できる。

 実験の期間は、2023年1月11日~2023年3月1日(予定)。NTT ComとJR-Crossは、実証実験によって得た成果をもとに、「エキュート」周辺エリアの生活者や駅利用者の「暮らしのプラットフォーム」として進化させ、さらなる魅力・利便性向上に向けた取り組みを検討するとしている。