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デロイト トーマツ、INFINITY FORCEソリューションズからBPMコンサルティング事業とSAP導入コンサルティング事業を譲受

 デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は5日、INFINITY FORCEソリューションズ株式会社(以下、IF Sol)から、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)コンサルティングとSAP導入コンサルティング事業を、1月5日付けで譲り受けたと発表した。

 デロイト トーマツでは、これらの事業の直接的な譲受主体となるデロイト トーマツ リスクアドバイザリー株式会社(以下、DTRA)を通じて、IF Solの従業員をグループに迎え入れ、BPMコンサルティングやSAP導入コンサルティングに関わる領域のサービス提供体制強化を図るとしている。

 BPMは、業務プロセスのPDCAサイクルを回して業務の成果を上げるためのアプローチで、業務プロセスを可視化するとともに、経営環境の変化、業務課題といったリスクに対し、現場主導で改善・対策を迅速に行うための組織能力の向上を狙いとしている。IF Solは、DX人材の育成研修や、BPM方法論に基づくコンサルティング、SAP導入などに関わるシステム構築・運用支援の実績と人材を擁している。

 デロイト トーマツでは、クライアントのデジタル変革(DX)の推進を、戦略策定から実行、保守・運用まで一貫して支援する体制を抜本的に強化する方針を打ち出し、この方針のもとで、グループ共通のテクノロジー基盤の整備、テクノロジー人材の採用・育成、関連分野でのM&Aなどに重点的な戦略投資を行う計画を進めていると説明。今回のIF Solの事業承継も、このようなグループの戦略投資の一環として実施されるものだとしている。

 DTRAは、今回の事業譲受を契機として、BPMツールの導入支援のほか、BPM方法論に基づいて抽出した課題やリスクに対するアドバイザリーや、SAP導入コンサルティングなどの拡充を推進すると説明。業務プロセスをモニタリング・分析するプロセスマイニング、内部統制・監査の高度化、非コア業務の外部化など、DTRAが持つ既存の専門性と組み合わせたサービス提供の幅を広げ、併せてこれらのサービスをより多くの企業に提供していくために、人材の採用と育成を拡大し、サービス支援体制を一層強化するとしている。