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ctcとAcompany、秘匿データ分析基盤「AutoPrivacy powered by ctc」を提供

 中部テレコミュニケーション株式会社(以下、ctc)と株式会社Acompanyは14日、戦略的業務提携契約を締結し、秘密計算(以下、SMPC)を用いた秘匿データ分析基盤「AutoPrivacy powered by ctc」が利用可能な環境を、データ分析会社やシステムインテグレーターに2023年1月から提供すると発表した。

 ctcとAcompanyは2022年9月から、「秘密計算によるプライバシーテック分野の共同研究」を実施。共同研究では、ctcの設計から運用までをワンストップで提供するクラウドサーバー基盤を生かし、 AcompanyのSMPCエンジンの商用利用の検証を行った。SMPCを実行する際に必要となる2台のクラウドサーバーを用意し、1台をctc、もう1台をAcompanyが管理することで、サーバー管理者を分散させた状態で計算処理を行った。

 検証の結果、ctcとAcompany、管理者の異なる2つのクラウドサーバーにおいて、SMPCの安定した実行が可能であることが確認できたことを受け、両社は共同で、秘匿データ分析基盤となるAutoPrivacy powered by ctcの提供を開始する。

ctcとAcompanyの2社がサーバーを分散して管理

 AutoPrivacy powered by ctcでは、SMPCの利用に必要なクラウドサーバーに関するインフラを一体で提供する。個人データなど機密性が高いデータを安全に管理・活用したい企業をはじめ、データ分析会社やシステムインテグレーター向けに、安全なデータ分析基盤としての活用を想定する。

 さらに、今後はAcompanyのプライバシーテックおよびctcのインフラなどのサービスを組み合わせた、新たな共同サービスの企画・検討も行うとしている。