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パイプドビッツ、ローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.2」の利便性改善や機能拡張を実施した新版を提供

 株式会社パイプドビッツは7日、ローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.2」の新バージョン2.22を、2023年1月24日に提供開始すると発表した。また、7日から新バージョンのβ版を提供開始した。

 新バージョンは、3件の新機能追加のほか、複数の利便性改善や機能拡張を実施した大型アップデートとなり、マウス操作でこれまで以上に容易にWebアプリケーション開発が可能となるほか、最小限のPHPの記述により、ローコードで柔軟なカスタマイズが可能になるとしている。

 新バージョンでは、HTML編集やプログラム開発によって実現していたWebアプリケーションを、ノーコードで開発可能にした。例えば、SPIRAL ver.2のデータベースに情報を登録・更新する際に、ユーザーのステータスに応じたラベル表示やラベルの絞り込み制限が可能になる。また、複数のデータベースからデータを参照したり、正規化したデータベースから選択肢を参照したり、一般的にはプログラム開発が必要な場合も、マウス操作でメンテナンスしやすいWebアプリケーションを設定できる。

 さらに、利便性を改善する機能拡張により、SPIRAL ver.2の管理画面において、ノーコードで設定できる範囲を大幅に増加した。これにより、ビジネススピードに合わせた柔軟なWebアプリケーションを手軽に開発できるとしている。

 アプリケーションのカスタマイズについては、決まったスケジュールでアクションを実行する既存機能に、PHPプログラムの実行が可能になった。例えば、毎日のデータ自動集計や外部システムとのデータ連携、⼀定期間経過したデータの更新や削除、15分に1回の社内用チャット通知など、より複雑なデータ処理の自動化や外部連携が容易になり、複雑なWebアプリケーションの開発が可能になるだけでなく、効率的なデータメンテナンスを実現する。

 また、「内製化支援サービス」として、SPIRAL ver.2をベースに、専任のSPIRALエンジニアが「要件整理」「設計・設定の相談」「設計・設定物の簡易レビュー」「技術相談(JavaScript/PHP/APIに関する内容)」など、内製化に取り組む顧客の開発を支援する。ベストプラクティスの提供を通して、安全で柔軟なシステム開発を支援するとともに、学習コストの圧縮や体制づくりの早期化にも貢献できるとしている。専用ツール上に複数のプロジェクトを立ち上げられ、プロジェクト単位で問い合わせ履歴の自動蓄積、関連ファイルの添付、開発や運用に関するメモの登録など、開発時の記録蓄積に加え、運用開始後の記録も可能なため、ブラックボックス化の抑制にも貢献するとしている。

 パイプドビッツでは、高セキュリティなデータ利活用環境を追求し、顧客の業務効率化、開発生産性向上に寄与できる安全・安心な開発プラットフォームの提供と、顧客に寄り添った課題解決型サービスの提供に努めていくとしている。