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日立、SAPのPEOソリューション導入を容易にするテンプレートを活用した製造業向けDXコンサルティングを提供

 株式会社日立製作所(以下、日立)は7日、製造業向けに設計から製造までの情報を統合管理できるERP「SAP S/4HANA Manufacturing for production engineering and operations(以下、SAPの PEOソリューション)」の導入を容易にする、「日立 設計・製造テンプレート」を開発し、テンプレートを用いたコンサルティングを提供開始した。

 テンプレートは、日立グループ会社向けにSAPのPEOソリューションを導入したノウハウと、SAPソリューションの導入実績を組み合わせ、業務フローや業務プロセスを整理して汎用化・システム化したもの。

「日立 設計・製造テンプレートを用いたDXコンサルティングのイメージ」

 テンプレートを適用することで、設計から製造までの各部門を横断した一連の業務フローに沿った、SAPのPEOソリューションの導入プロセスや要件を確認、検討でき、利用イメージがつかみやすく、実業務に導入した際の具体的な課題を把握できる。また、一連の業務において、例えば、設計変更が発生した場合に必要となる業務の検証について、実際のS/4HANAの画面や操作手順なども整備している。

 システムの導入時に追加開発を行わず、業務内容を標準機能に合わせる「Fit to Standardアプローチ」をベースとしており、テンプレートにベースとなる業務フローを整理しているため、理想の業務フローを短期間で検討できる。

 テンプレートは主に準量産品を扱う顧客を対象としているが、今後、量産品や受注生産品への対応や、適用業務範囲の拡大を図るとしている。

 日立は今後、テンプレートを活用したDXコンサルティングを製造業の顧客に展開していくとともに、Lumadaを軸に、その後のシステムインテグレーションから運用・保守にわたる顧客のビジネスプロセス全体に貢献していくとしている。