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花王グループとウイングアーク1st、法人向け感染症リスクアセスメントサービスを支えるシステムの開発を実施

 花王プロフェッショナル・サービス株式会社(以下、KPS)とウイングアーク1st株式会社は6日、花王グループが2023年1月より展開する法人向け衛生ソリューションビジネスにおいて、衛生面でのリスク評価に対する情報収集・解析・提案を効率的に実現するシステム開発の取り組みを開始すると発表した。

 新型コロナウイルスの世界的な流行により、社会における感染症対策への意識が高まっているほか、クラスター発生時に大きな事業ダメージが想定される機会が増加したことなどから、衛生管理が求められる領域が従来の「食の衛生」にとどまらず、「社会活動全般の感染対策」に拡大しているという。

 KPSではこうした背景から、企業の日常での適切な清掃、行動提案による清潔環境の維持と、定期検査によるリスクの早期発見により、年間を通じて感染症対策を一括サポートする「衛生ソリューションビジネス」の展開を計画している。

 このビジネスでは、KPS独自の感染症対策に関するアセスメントノウハウ、環境表面モニタリング技術と、ウイングアークが持つデータマネジメント・可視化の技術を用いて、効率的な運用のための新たなシステムを開発する。施設内を衛生面でリスク評価・分析するだけでなく、分析結果にもとづく改善策を提示し、各施設における感染リスクの低減に向けたソリューションを展開するとした。

 なお両社で開発するシステムでは、検査員向けに現場調査結果入力アプリを提供するほか、現場に設置したセンサーからのデータ収集機能を搭載。また、収集したデータのデータマネジメントや、KPS独自ノウハウを用いた集計結果分析によるデータの可視化といった機能も提供する。可視化したデータの閲覧や共有はダッシュボードから行えるとのことだ。