ニュース

日立情報通信エンジニアリング、スマホを内線端末として利用できる中小規模オフィス向けビジネスフォン「integral X」

日立マルチコミュニケーションシステム「integral X」

 株式会社日立情報通信エンジニアリングは11日、どこからでも電話の発着信ができる機能を強化した、企業の業務効率向上を支援する中小規模オフィス向けマルチコミュニケーションシステム「integral X」を11月21日に販売開始すると発表した。

 integral Xは、オフィス以外の外出先や自宅でも、ユーザーが意識することなくスマートフォンを内線端末として利用できる。会社宛ての電話着信を、複数人のスマートフォンにつないで応対できる。さらに、従来機種では気づきにくかった、鳴動の時間を長くすることで、リモートワークや他の会議に参加していても、着信に気付きやすくなり、大事な連絡を取り逃すことがなくなるとしている。

 また、電話応対の負荷分散をする転送機能を強化。従来の転送電話機能では、特定の人だけに電話が転送されるため、電話応対の負荷が集中していたが、外線着信の転送電話機能の向上により、テレワークでオフィスに人がいない場合でも、転送先を順次切り替えて電話応対者の負荷分散を実現する。

 オフィスに置かれる多機能電話機については、従来の持ちやすいデザインの受話器と操作しやすいボタン配置をそのままに、受話器とディスプレイ、ダイヤル部の間の溝や段差を少なくし、シンプルでモダンなデザインに刷新。さらに、衛生的な職場環境の確保を実現するため、受話器部分を耐アルコール性の素材に変更することで、日常のアルコール消毒に対応した。また、電話機のプラスチック材の使用量を従来比約5%分減らすことで、環境負荷の低減にも配慮した。

 integral Xの価格は、IP電話サービス2チャネル、多機能電話機5台構成の場合で60万7000円(税別)から。