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TISインテックグループ、主要4データセンターの使用電力を100%再生可能エネルギーに

 TIS株式会社は2日、温室効果ガス排出量の削減に向けた取り組みの一環として、2023年4月からTISインテックグループの主要4データセンターにおいて、全使用電力に再生可能エネルギー由来の電力を使用していくと発表した。

 TISインテックグループでは、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減に取り組み、地球環境問題の中でもとりわけ重要度が増している気候変動への対応に向け、その原因とされる、温室効果ガスの排出量削減の重要性を認識し、脱炭素に向けて取り組んできたと説明。これまで、2020年度に事業活動からの温室効果ガス排出量を、2019年度を基準年として2030年度に27.5%削減する目標を設定し、当該目標がScience Based Targetsイニシアチブにより、パリ協定の目標達成の水準に整合しているとして、SBT認定を取得したという。

 データセンターでの取り組みについては、これまで、全国14カ所にあるデータセンターで、2030年度までに再生可能エネルギー利用率を50%としていたが、今回、主要4データセンター(東京第4DC、大阪第2DC、大阪第3DC、大阪第4DC)の全使用電力を再生可能エネルギー由来の電力とすることで、当該データセンターの再生可能エネルギー利用率を100%に引き上げる。

 また、データセンターではこれまで、適切な空調管理および設備類の更新や改善を行ってきており、今後もさらなる効率化と省エネルギー化を推進していくと説明。今後の対応については、将来的な社会情勢、政府の政策、電力会社の動向など、市場環境の変化を踏まえ、環境負荷の少ないエネルギーを安定的かつ適切な価格で購入し、カーボンニュートラルの実現とともに、環境負荷を低減する、クリーンなデータセンター環境の実現を目指していくとしている。