ニュース

フルノシステムズ、Wi-Fiの新規格「IEEE 802.11ah」対応のIoT向けアクセスポイント「ACERA 330」を発表

ACERA 330

 株式会社フルノシステムズは27日、無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)シリーズ」の新製品として、IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)対応の新機種「ACERA 330」を発表した。

 IEEE 802.11ahは、IoTの通信基盤構築に適した通信規格で、920MHz帯の電波を使うことにより、半径約1kmの長距離通信が可能となる。データ伝送速度の最大値は1.5Mbps(理論値)となることから、IoT向け無線通信としては高速な通信が可能となり、センサー情報にとどまらず、画像や映像の伝送にも対応する。

 ACERA 330は、ACERAシリーズ初となるIEEE 802.11ahに対応し、長距離のデータ伝送が可能となり、IoTにおいて利用されているLPWA(Low Power Wide Area)の新たな通信手段として活用できる。また、従来のWi-Fi規格(IEEE 802.11n/b/g)やBLE(Bluetooth Low Energy)にも対応する。

 製品は、-20℃~+60℃の広範囲な動作温度と、防塵・防水性能「IP55」準拠による高い耐環境性を実現。ソーラーバッテリー(オプション機能)と組み合わせることで、電源の確保が難しい場所での設置も可能。クラウド管理による、遠隔でのネットワーク管理に対応する。

 ACERA 330の発売予定時期は2022年12月下旬。販売価格はオープン。販売台数目標は年間5000台。