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NTT Com、日常生活から排出されるCO2量を可視化してエコアクションを促す「グリーンプログラム for Employee」を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は17日、日常生活から排出されるCO2量を可視化することにより、エコアクション(CO2排出の削減につながる行動)を促すWebアプリ「グリーンプログラム for Employee」の提供および社内導入を11月に開始すると発表した。

 グリーンプログラム for Employeeは、利用者の日常生活におけるさまざまな行動から排出されるCO2量を可視化することで、利用者の行動変容を促すことを目的とする、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)の監修のもとで開発したWebアプリ。

 従業員の環境意識を測るアンケートを定期的に収集することで、環境意識の変化を測定し、従業員のエコ実力値の定点観測を可能とする。従業員自身も、日々の食事メニューの選択や、環境に良いエコアクションによって排出されるCO2量の変動が可視化されることで、日常生活の記録からCO2排出量の変化を体感できる。また、社内における自身のCO2削減量ランキングを確認でき、環境問題に関連するエコクイズや役立つ情報の提供を通して、負荷低減のための気付きを得られる。

「グリーンプログラム for Employee」画面イメージ

 導入企業の管理者向け機能としては、サステナブルデータの分析・活用として、従業員のアプリ利用状況やエコ意識に関するデータを分析し、新たな社員向け環境施策の検討や環境にやさしい製品・サービスの開発などに活用できる。

 従業員のモチベーション向上施策の展開に向けては、エコアクションによるCO2排出量の削減が多い組織をランキングとして発表し、従業員全体での目標達成状況も公表することで、行動を続けるモチベーションにつなげられる。また、従業員への情報提供機能として、環境に関する世の中のニュース、社内の紙や水の消費量やごみの排出量など、社内外に存在する環境負荷のデータをまとめ、企業や社会の環境負荷に関する従業員の理解を促進する。

 NTT Comでは、自社への導入事例をショーケース化することにより、導入効果や運用ノウハウなどを蓄積し、顧客の検討材料や運用支援に役立てると説明。NTT Com社内や先行的に導入した顧客からのフィードバックを踏まえたUIの改善に加え、「ビジネスdアカウント」との連携や、従業員のエコアクションに応じてカーボンクレジットを購入できる機能などの提供を検討するとしている。

 また、10月18日~21日に、リアル会場とオンライン会場とのハイブリッドで開催する「docomo business Forum'22」で、取り組みの紹介を予定する。