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富士通、ニュージーランドの大手セキュリティ企業InPhySecを買収 セキュリティ領域でのサービス強化を図る

 富士通株式会社と豪Fujitsu Australia Limited(以下、富士通オーストラリア)、ニュージーランドFujitsu New Zealand Limited(以下、富士通ニュージーランド)の3社は21日、ニュージーランドのサイバーセキュリティ企業大手企業、InPhySec(インフィセック)を買収したと発表した。これにより富士通グループでは、セキュリティ領域でのサービス強化を図るという。

 InPhySecは、2015年に設立されたニュージーランド最大級のセキュリティプロバイダーで、セキュリティコンサルティングとマネージドセキュリティサービスを手掛けており、セキュリティ情報およびイベントを管理するSIEM(Security Information and Event Management)やクラウドなどの、幅広いセキュリティ管理サービスを提供しているという。

 また、ネットワークのエンドポイント検出や応答サービスについては、3つの拠点にまたがる24時間365日稼働のセキュリティオペレーションセンター(SOC)を通じて提供しているとのこと。さらに、機密性の高いデータセンターを通じて、データのローカライゼーション、物理的なセキュリティの強化など、ニュージーランド政府およびその他の規制対象業界向けのスペシャリストサービスも提供している。

 富士通グループでは同社を傘下に加えたことにより、豪州およびニュージーランドの防衛、公共、医療、小売、金融、運輸など、幅広い業界に対して富士通の幅広いデジタル変革サービスや製品を提供するとともに、InPhySecが強みとするセキュリティ領域の専門的なコンサルティングやマネージドサービスを提供する考えだ。