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東京エレクトロン デバイス、HashiCorpのクラウドインフラ運用自動化製品を販売

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は14日、米HashiCorpと販売代理店契約を締結し、マルチクラウドインフラを自動化するエンタープライズ版ソフトウェア「Terraform」「Vault」「Consul」「Nomad」の販売を開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 「Terraform」は、クラウドやオンプレミスにあるネットワークやサーバー、ストレージといったインフラの構成をコードで定義し、プロビジョニングを自動化する、アプローチInfrastructure-as-Code(IaC)を実現する製品。オペレーション自動化の促進や、作業にかかわる人的ミスや工数の削減、容易なインフラの変更管理、インフラ構成の再利用性を向上する。

 「Vault」は、クラウドサービスやアプリケーション、データベースで扱うシークレット情報を一元管理できる製品。アクセスに必要なパスワードやシークレットキーといった秘密情報を時間制限付きで発行し、利用が終わったら自動的に削除する動的シークレット管理機能、データベースに入力する個人情報や機密性の高い情報を暗号化するEncryption-as-a-Service機能により、シークレット管理や機密データ管理の安全性を高め、運用管理業務の負担を削減する。

 「Consul」は、動的なIPアドレスなどで構成されるクラウドネイティブインフラのネットワーク構成の自動管理、ポリシー制御を可能にする製品。動的に構成されるインフラのネットワーク情報を収集、サービスごとに管理し、名前解決を提供するサービスディスカバリ機能、サービスごとに定義された通信ポリシーに従い、通信制御を行うサービスメッシュ機能により、ネットワークの構成管理を自動化し、作業に関わる人的ミスや工数を削減する。

 「Nomad」は、マルチクラウド環境におけるアプリケーションワークロードのデプロイメントをコードで定義し、自動化するスケジューラー・オーケストレーター製品。デプロイメント前の空きリソース検証、検証結果に基づくワークロードに最適なデプロイメント、ワークロードの稼働状況の管理と維持を自動実行するスケジューリング機能により、アプリケーションのデプロイメントを自動化・最適化し、作業に関わる人的ミスや工数を削減する。

 TEDでは、HashiCorp製品と、TEDが取り扱うロードバランサー「F5 BIG-IP」など各種サードパーティ製品との連携により、マルチクラウドの運用管理における効率向上とセキュリティ対策の強化に貢献していくとしている。