ニュース

東京エレクトロン デバイス、AIによる異常検知と自動障害切り分けで運用保守を効率化する「ZenOne」を提供

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は21日、システム障害のAIによる異常検知から自動障害切り分け、保守連携の機能までを一貫して提供する運用保守DXプラットフォーム「ZenOne(ゼンワン)」を販売開始した。

 ZenOneは、情報収集、異常検知、障害切り分け、障害判定結果の通知といった一連の障害対応プロセスを自動化し、一元管理可能なSaaS型クラウドサービス。ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識や経験を必要とする障害対応オペレーションを、AIによる異常検知機能と自動障害切り分け機能で業務フローを効率化し、システム運用保守の負荷を軽減する。

 従来、運用保守担当者が障害発生時にアプリケーションデリバリコントローラなどのIT機器から取得していた、システム状態把握に必要な情報を、エージェントが常時収集し、SaaS連携によりシステムの状態をリアルタイムに可視化する。また、SaaSに蓄積された情報に対して、AIによる異常検知でシステム障害を即時に検出する。

 障害検知後は、自動で障害原因の判断に必要な情報を抽出、自動で障害原因の切り分けを実施し、速やかに運用担当者に状況を通知する。

 また、オプションの「ZenOne運用サービス」では、TEDによる24時間365日の常時監視を提供し、オンサイト保守へシームレスに連携、迅速な保守対応を実現する。同じくオプションの「データ保持期間拡張」は、監視データ保持期間の延長、障害解析データ保持数の増加を行う。

 ZenOneの価格は、監視対象台数10台、データ保持期間4カ月の場合の導入例で、サービスライセンスが月額25万円、運用サービスが月額3万6000円、データ保持期間拡張が月額8000円。サービスは1年単位での利用となる。

 ZenOneエージェント動作環境は、Linux x86 64bit、Windows x86 64bit。対象ハードウェアは、BIG-IP i850、BIG-IP i2600、BIG-IP i2800、BIG-IP i4600、BIG-IP i4800。対象バージョンはVer.14以降。