シャープ、ITシステムの開発・サポート業務を担うオフショア拠点をベトナムに開設

「ITSベトナム」オフィス（ベトナム・ホーチミン市）

　シャープ株式会社は29日、ITシステム内製化の取り組み強化の一環として、ITシステムの開発・サポート業務を担うオフショアの新拠点「ITSベトナム」を、ベトナムのホーチミン市に開設し、8月上旬より本格稼働を開始したと発表した。

　シャープでは、ERP（基幹業務システム）を中心とした業務アプリケーションのほか、コミュニケーションの円滑化や生産性の向上に資する各種ツールなど、同社およびグループ各社にて利用するITシステムの内製化を進めている。

　そこで、ITシステム内製化の取り組みのさらなる強化に向け、豊富なIT人材に加え、日本語話者が多く、また日本との時差が小さいことから、日本の開発メンバーとタイムリーで円滑なコミュニケーションが取りやすい、ベトナムでのオフショア拠点の設置を決定し、準備を進めてきたという。

　開設したITSベトナムには、第一弾として、ERP関連の業務アプリケーション開発やサポート業務の一部を移管。今後、人材育成に加え、さらなる体制強化を図り、順次、業務範囲を拡大していく予定としている。

　シャープでは、ITシステムの内製化を引き続き強力に推し進めることで、ノウハウの蓄積を図るとともに、刻々と変化する経営環境へ機敏に対応できる体制の構築・強化に取り組んでいくとしている。