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サイオステクノロジー、リコーの複合機向けアプリ新版「Speedoc V5 for RICOH」を提供、電子帳簿保存法対応を強化

 サイオステクノロジー株式会社は24日、株式会社リコーの複合機向けアプリケーションソフトウェア「Speedoc for RICOH」の新バージョン「Speedoc V5 for RICOH」を、8月29日に提供開始すると発表した。

 Speedoc for RICOHは、複合機のスキャン機能を利用し、紙文書を電子化するアプリケーション。今回の新バージョンでは新機能の追加により、2022年1月1日施行の改正電子帳簿保存法で定められた電子保存義務化への対応を強化した。

 新機能としては、「ファイル名付与(単語帳)機能」を強化した。電子帳簿保存法では、検索要件に適応したファイル名を入力することが求められており、具体的には「取引年月日」「取引金額」「取引先」等での検索が可能になるようファイル名を設定する必要がある。

 新バーションでは、利用頻度の高い単語が登録できる単語帳をグループ化することで、取引先名や書類名など、用途に応じて2つの単語帳の使い分けが可能。単語帳は画面遷移することなくタブで切り替え表示ができ、さらにカレンダー(3カ月表示)機能の搭載により、簡単に任意の日付登録が可能となり、ストレスの少ない操作性を実現する。

ファイル名入力画面 単語帳切り替えおよびカレンダー表示イメージ

 また、ファイル自動変換ツール(旧FAX受信連携ツール)の監視対象ファイルとして、TIFF形式に加えてPDF形式にも対応。このツールにより、PC上にあるPDFを検索が可能なテキスト付きPDFに自動変換することで、業務におけるデジタル活用を促進する。

 複合機本体でスキャンした文書を、複合機本体のアドレス帳に登録されたメールアドレス宛てに送信できる機能も追加。宛先は個人とグループの複数を選択でき、最大550件の一括送信が行える。また、「ファイル名付与(単語帳)機能」を連携することで、「アドレス帳からスキャン機能」でも単語帳機能を使用したファイル名入力ができる。

 これまでスキャンデータをメール添付するには、フォルダやサーバーにデータを保存し、保存先でファイル名を変更してからメール添付と、3ステップを要していたが、機能強化によりファイル名とメールアドレスを複合機のパネルで選択するだけでメール添付が完了でき、作業効率化を図れる。