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スターキャット、なごのキャンパスでローカル5Gの実証環境を運用開始

 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社(以下、スターキャット)は20日、「ローカル5G等の先端無線技術を体験できる実証施設」を、名古屋市西区の「なごのキャンパス」に構築し、Sub6帯を利用した実証環境の運用を開始した。

 同施設は、スターキャットが名古屋市のフィールド活用型社会実証支援事業である「Hatch Meets(ハッチミーツ)」に参加し、なごのキャンパスと連携してスタートした「なごのキャンパス先端無線実証プロジェクト」の一環となる。

 施設ではサムスン電子のローカル5G基地局設備を採用し、京セラコミュニケーションシステム株式会社、株式会社三技協の支援を受けて構築。今後、高画質映像伝送やxR、ドローン、自動運転などの実証を計画する。

 設備を構築したなごのキャンパスは開かれた施設で、自由に体験可能な場として開放しており、ローカル5G端末の持ち込み動作検証も可能。SA構成のSub6帯(4.8~4.9GHz)とミリ波(28GHz)の双方を体験できる(ミリ波については12月頃構築予定)。また、Sub6帯については同期運用と準同期運用に対応し、上り速度の高速化にも対応する。

 また、ローカル5GとWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の比較検証が可能で、MEC(エッジコンピューティング)などの検証も行える。

 スターキャットでは、これまで株式会社コミュニティネットワークセンターと連携し、地域BWAなど先端無線技術の取り組みを実施してきた。今後、普及が加速するローカル5Gにおいても、多くの企業とともに実証実験を行い、名古屋地区の新たな産業の創出とさらなる発展に寄与できると考えていると説明。今後もローカル5Gをはじめとする先端技術に取り組み、地域社会の発展に貢献していくとしている。

 9月1日には、なごのキャンパスにおいて、記念式典およびローカル5Gなどの先端無線技術を体験できるイベントを実施する。また、今回の実証環境の運用開始に合わせて、7月27日~29日にポートメッセナゴヤ(名古屋市港区)で開催される展示会「第2回 Japan IT Week 名古屋」に出展し、実証実験に関する展示を行う。

なごのキャンパス