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NTTビズリンクの現場向け映像コミュニケーションサービス「スマートグラスクラウド」、360°カメラの接続に対応

 エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(以下、NTTビズリンク)は14日、現場作業支援向け映像コミュニケーションソリューション「スマートグラスクラウド」に、360°カメラを利用した映像コミュニケーションを実現する新機能を追加し、提供開始すると発表した。

 スマートグラスクラウドは、スマートグラス端末やPC、タブレットなどのデバイスをNTTビズリンクのクラウド基盤に接続し、遠隔での現場作業支援などに活用できる、現場とオフィスをつなげる映像コミュニケーションソリューション。

 今回は新たに、360°カメラ(360°カメラを接続したPC)で複数拠点を同時接続し、映像コミュニケーションを行える機能を提供開始する。例えば、本部と現場をつないで利用する場合、360°カメラからリアルタイムで送られる映像は、本部で見る側が自在に視点を変更でき、現場全体がどのようになっているのかを、より俯瞰(ふかん)的に確認できるようになる。

 また、360°カメラと1対1で接続して利用することも可能だが、スマートグラスによる作業者の目線映像を組み合わせれば、360°映像による全体像とライブアノテーション機能により、現場作業者に細かな指示を与えるといった使い方にも対応するとした。

 さらに、本部側で参加する複数のPCやタブレットが、自由に視点を動かしながら閲覧できる「個別閲覧」機能と、任意のPCが見ている360°映像をほかの参加者にも共有する「共有閲覧」の機能を提供。より高度な複数人での現場支援や現場視察などに活用できるとのこと。

 なお、スマートグラスクラウドに接続するPCにはアプリケーションをインストールする必要はなく、一般的なWebブラウザからWebRTCで参加可能。360°映像も、すでに利用しているブラウザから簡単に閲覧できる。

 このほか今回は、リアルタイムのカメラ映像に直接図や文字を書き込めるライブアノテーション機能、ユーザーIDをCSVファイルで一括登録できる機能を追加。対応デバイスとしては、VUZIX Corporationの「M400スマートグラス」が新たに追加されている。