ニュース

NTTドコモ、クラウド型遠隔作業支援ソリューション「Smart Glass Cloud」を販売

 株式会社NTTドコモは7日、エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(以下、NTTビズリンク)が提供する、マルチデバイスに対応したクラウド型遠隔作業支援ソリューション「Smart Glass Cloud」を、5Gソリューションとして法人向けに販売開始した。

 Smart Glass Cloudは、作業現場と遠隔支援者を映像でつなぎ、遠隔での現場作業支援や現場作業映像の録画、ハンズフリーでの作業者とのコミュニケーションなどを実現するサービス。

 現場作業者は、ARスマートグラス、スマートフォン、タブレットなどのマルチデバイスを通じて、現場の映像や音声を遠隔支援者にリアルタイムに伝送する。支援者は、作業者が必要とするマニュアルや、作業指示を書いた現場画像などをマルチデバイス上に表示させることができる。

 多拠点連携にも対応し、一人の熟練者による複数現場支援や、複数人の熟練者からの同時作業支援が可能。アプリケーションは英語にも対応しているため、幅広い現場作業者が利用できる。

活用イメージ

 利用シーンとしては、主に製造業における製品の保守メンテナンス業務や、情報通信・ITおよび電気・ガスなどのインフラ業や建設業における設備点検業務などが想定される。熟練者から新人への技術伝承や、工場・拠点での外国人労働者向け技術指導などを効率的に行えるほか、現場派遣稼働の削減に伴う生産性向上、故障や障害復旧の迅速化によるサービス品質の維持・向上などの効果が期待できる。また、自治体など公共機関が、風水害や火災、事故などにより被災した現場の被害状況をリアルタイムに把握して、早期の復旧をめざすためにも活用できるとしている。

 NTTドコモでは、Smart Glass Cloudは5Gと組み合わせた提供も可能で、高精細な映像伝送による詳細な作業指示出しや、同時多人数での作業映像を共有したコミュニケーションが実現でき、さらなる業務効率化が期待できるとしている。

 Smart Glass Cloudの利用料金(税込)は、初期費用が11万円、月額費用が1万9800円(管理者または作業者1人あたり)。

 NTTドコモでは、7月16日、19日に開催する 5Gソリューションの展示会「docomo 5G DX MEETUP for business」に、Smart Glass Cloudの出展を予定する。