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Microsoftが6月の月例パッチ公開、Windows 10のIE11はサポート終了

 日本マイクロソフト株式会社は15日、6月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Microsoft .NET、Visual Studio、Microsoft SQL Server、System Center Operations Manager(SCOM)、Azure Open Management Infrastructure。また、Microsoft Edgeについては、月例の修正パッチとは別のタイミングでアップデートが行われている。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10/8.1、Windows Server 2022/2019/2016/2012 R2/2012)のみ。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで55件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが3件。

 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Microsoft Windows Support Diagnostic Tool(MSDT)のリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2022-30190)」については、既に脆弱性の悪用が確認されているとして、マイクロソフトでは早急に更新プログラムを適用するよう呼びかけている。

 また、長期サポート版(LTSC)などを除くWindows 10のInternet Explorer 11(IE11)については、今回でサポート終了となった。今後のアップデートで、IE11はMicrosoft Edgeへの移行が進められ、IE11は完全に使用できなくなることが予定されている(参考)。IE11での動作を前提としたWebアプリケーションが残る組織などに対しては、互換性を維持するためにMicrosoft Edgeの「IEモード」を提供している。マイクロソフトでは、IEモードは少なくとも2029年まではサポートするとしている。