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エンカレッジ・テクノロジ、特権ID管理ソフト「ESS AdminONE」の対応システムを拡充する各種オプションを販売

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は24日、次世代型特権ID管理ソフトウェア「ESS AdminONE」を利用して、さまざまなシステムを管理対象として設定できるようになる各種オプションを、6月以降順次販売すると発表した。

 ESS AdminONEは、ゼロトラスト環境を前提とし、さまざまなシステムの特権IDを一元的に管理することで、内外からのセキュリティ脅威からシステムを守り、システム運用の安全と安定稼働を実現するソフトウェア。

 ESS AdminONEでは、さまざまなシステムを管理対象として設定できるが、各種オプションを追加することで、より高いレベルで管理することが可能な汎用インターフェイスを装備している。これまで、AWS IAMユーザーやMicrosoft Azure ADアカウントのパスワードを管理するオプションを提供してきたが、さらに新たなオプションを順次販売する。

 パスワード変更オプションとしては、SSH接続システムパスワード変更オプション、Oracle DBパスワード変更オプション、PostgreSQLパスワード変更オプションの3種類を販売する。それぞれのシステムの管理用アカウントに対して、定期パスワード変更や、使用が許可された期間のみ有効なパスワードを払い出すことができる。

 また、SSH接続システムパスワード変更オプションでは、接続後のコマンドシーケンスを独自に設定することで、さまざまなSSH接続システムを汎用的かつ高いレベルで管理できる。販売開始時点では、Solaris OSに対応するコマンドシーケンスがあらかじめ設定された状態となっており、Solaris OSに設定の追加や変更を行うことなく、そのまま利用可能なモジュールとして提供する。

パスワード変更オプションの利用イメージ

 ログイン履歴収集オプションとしては、Solarisログイン履歴収集オプションとOracle DBログイン履歴収集オプションを販売する。それぞれ、Solaris OSまたはOracle Databaseの監査ログを定期的に収集し、AdminONEサーバーに取り込む機能を提供する。取り込んだログイン履歴は、ESS AdminONEが保持するアクセス許可、特権ID貸し出し履歴と突合し、許可を得ずにアクセスされた不審なアクセスの有無を検出する。監査ログの収集と検査頻度は、最短1時間おきに設定でき、不正なアクセスを遅滞なく発見できる。

ログイン履歴収集オプションの利用イメージ

 販売価格は各オプションにつき、永久ライセンス価格が20万円 (年間保守サービス費用が別途必要、年間ライセンス価格が10万5000円(年間保守サービス費用を含む)。販売開始時期は、パスワード変更オプションが6月頃、ログイン履歴収集オプションが7月頃。