ニュース

エンカレッジ・テクノロジ、特権ID管理ソフト「ESS AdminONE」のオプションを強化し対応システムを拡充

MySQLやAIX、HP-UX、ネットワーク機器のパスワード変更処理にも対応

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は29日、特権ID管理ソフトウェア「ESS AdminONE」を、より広い範囲のシステムで利用可能にする新オプションを販売開始すると発表した。これにより、MySQL、AIX、HP-UX、ネットワーク機器のパスワード変更処理にも対応するという。

 ESS AdminONEは、ゼロトラストを前提とし、さまざまなシステムの特権IDを一元的に管理する特権ID管理ソフトウェア。各種オプションを追加することにって、より高いレベルで対象システムの特権IDを管理可能にする汎用インターフェイスを装備しており、すでに、AWS IAMユーザーやMicrosoft Azure ADアカウント、Oracle Database、PostgreSQLといったデータベースのパスワードを管理するオプションを提供していたが、今回はさらに適用範囲を拡大するため、オプション製品を強化した。

 まず、MySQLの管理用アカウントの定期パスワード変更や、使用が許可された期間のみ有効なパスワードを払い出せるオプション「MySQLパスワード変更オプション」を新たに提供する。対応バージョンはMySQL 5.1/5.5/5.6/5.7/8.0。

 また、UNIX/Linux、ネットワーク機器など、SSHで接続して管理作業を行うシステムに対して、定期パスワード変更や、使用が許可された期間のみ有効なパスワードを払い出せる「SSH接続システムパスワード変更オプション」を強化した。

 2021年11月の販売開始時点ではSolaris OSに対応していたが、今回よりAIXとHP-UXにも対応可能となった。コマンドシーケンスはあらかじめ設定された状態となっており、設定の追加や変更を行うことなく、そのまま利用可能なモジュールとして提供される。なお、AIXは6.1/7.1/7.2に、HP-UXは11i v3に対応する。

 さらに同オプションでは、システムの種別に合わせて、利用者自身でコマンドシーケンスを独自に設定することにより、シスコやジュニパーネットワークスなどのネットワーク機器や、IoT機器、アプライアンス機器など、さまざまなSSH接続システムを汎用的に管理できるとのこと。

 オプション製品の価格は、永久ライセンスの場合で各20万円、年間ライセンスの場合で各10万5000円。なお永久ライセンスは、年間保守費用が別途発生する。

ESS AdminONEの管理対象システム(一部抜粋)