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アグレックス、ERPシステム導入時の適合性や課題検証を行う「体感型PoCサービス」にシミュレーション機能を追加

 株式会社アグレックスは19日、株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが提供するERP「Biz∫」および、インフォアジャパン株式会社が提供するERP「Infor CloudSuite Industrial(SyteLine)(以下、Infor CSI)」の導入検討にあたって、適合性や課題を検証する「体感型PoCサービス」について、投資対効果を事前に数値化するシミュレーション機能を追加したと発表した。

 体感型PoCサービスは、ERPの標準業務モデルをベースに、簡易プロトタイプシステムを短期間で構築することで、顧客業務とERPの適合度や課題・リスクをERP導入前に検証するサービス。アグレックスでは、Biz∫とInfor CSIの導入支援サービスの一つとして、体感型PoCサービスを提供している。

「体感型PoCサービス」の特徴

 新たに追加した、投資対効果を数値化するシミュレーション機能は、コストや時間、頻度、リソースの観点での具体的な導入効果の可視化が可能となる。アグレックスが開発した「ビジネスプロセスシミュレーター」を使用し、ERPの標準業務モデルをもとに改善効果の期待値を設定することで、ERP導入後の投資対効果を定量的に把握できる。

「ビジネスプロセスシミュレーター」によるシミュレーションイメージ

 顧客の業務を、実際にERPに設定・実効する「プロトタイピング」を行うことで、デモや提案書では分からない、顧客業務とパッケージの適合度を把握できる。また、プロトタイプシステムの構築を通じて、不適合業務や導入体制など、導入プロジェクト遂行時のリスクや課題を把握できる。

 プロトタイプシステムはクラウド環境上に構築し、定義済みの標準業務モデルとシナリオを用いることで、2カ月間(最短1カ月)と短期間で安価に事前検証を実施できる。

 アグレックスでは、体感型PoCサービスにより、顧客のERP導入における業務適合度やギャップなど、さまざまな不安やリスクを解消し、EPR導入の意思決定を後押しすると説明。ERP導入を検討する顧客向けに、体感型PoCサービスならびに関連するシステムインテグレーションで、今後3年間で10社との契約を目指すとしている。