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オムロン、顔の詳細を認識するソフトウェアライブラリ「OKAO Vision」でマスク対応版を提供

顔認証マスク対応版ソフトウェアの活用イメージ

 オムロン株式会社は19日、画像センシング機能を提供するソフトウェアライブラリ「OKAO Visionソフトウェアライブラリ」のラインアップに、マスクを着用したままでも顔認証を可能にする「OKAO Vision 顔認証マスク対応版 ソフトウェアライブラリ」(以下、顔認証マスク対応版)を追加し、4月20日から提供開始すると発表した。

 OKAO Visionソフトウェアライブラリは、人を理解することを目的とした、画像センシング機能のソフトウェアライブラリ。社会のニーズにあわせて、「顔検出」「顔認証」「笑顔度推定」「視線やまぶた、口の開閉検出」「年代・性別推定」など含め、16機能をラインアップしており、これらの機能を組み合わせることにより、顔認証システムをはじめ、デジタルカメラやスマートフォンのオートフォーカス機能、フォトプリンターの美肌補正、ユーザー属性にあわせたデジタルサイネージの表示、コミュニケーションロボットなど、多様な用途で用いられてきた。

 今回発表された「顔認証マスク対応版」は、マスクを着用した状態でも対象人物の特定を可能にするソフトウェアライブラリ。AI・ディープラーニング(深層学習)技術を搭載しながらも、長年培ってきた機器組み込みに特化したアルゴリズムによって、大容量サーバーの導入を不要にしているため、初期投資・運用コストを抑制できる点が特長。規模を問わず、あらゆる場面で容易に利用可能になっているという。さらに逆光など、本来であれば顔認証が難しい環境下でも、高速・高精度での顔の検出・認識を実現するとのこと。

 なお対応可能なマスクは、不織布マスク(白、青)、ウレタンマスク(白、黒、グレー)の各種。

 このライブラリを利用することにより、コロナ禍においてニーズが高まっている、非接触とマスク対応ニーズに応えられるため、オムロンでは、セキュリティドア、入退室システム、複合機や工作機器を操作する場合のログインといった用途での利用を見込んでいる。

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