ニュース

TIS、VMware仮想サーバーのOCI移行を支援する「Oracle Cloud VMware Solutionマイグレーションサービス」を提供

 TIS株式会社は15日、企業のOracle Databaseを含むシステム基盤のクラウド化をサポートする「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)トータル支援サービス」を拡張し、「Oracle Cloud VMware Solutionマイグレーションサービス」を追加したと発表した。

 Oracle Cloud VMware Solutionマイグレーションサービスは、オンプレミスで稼働しているVMware vSphereベースのワークロードを、Oracle Cloudに移行するためのサービス。アプリケーションを変更することなく、移行コストをかけずにシステムのクラウド化を実現し、TISがvSphereのクラウド移行をコンサルティングから移行・運用までトータルで支援する。

 サービスでは、アプリケーションの再設計や操作の再構築を行わずに、vSphereベースのワークロードをクラウドへ移行することが可能な、Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)を利用。OCVSは、ネイティブなvSphereのクラウド環境を提供でき、使い慣れたVMware製品のツールを使用して、これまでの運用と変わらず制御ができる。

 TISでは、OCVSへの移行をコンサルティングから運用までワンストップでトータル支援し、Oracle DatabaseやExadataを利用して、VMware製品で仮想化したアプリケーションサーバーをそのままクラウド環境(OCI)へ移行したい、VMware製品をハイブリッド環境やマルチクラウド環境で利用したいといった、顧客のニーズに対応する。

 コンサルティングサービスとしては、「アセスメント」と「PoC」の2つのメニューで構成。アセスメントメニューでは、移行方針/ロードマップ、To Beシステム構成定義、コスト試算/効果算定の3つのメニューにより、導入移行の計画策定を支援する。PoCメニューでは、移行実現性検証・評価、性能検証・評価、運用性検証・評価の3つの観点で検証することで、フィージビリティを確認する。サービスの価格は、アセスメントサービスが400万円から、PoCサービスが300万円から。

 導入・移行サービスとしては、導入・セットアップからVMware製品移行・システム切り替えまでを支援する。TISの各サービス導入・移行アセットテンプレートを使いながら、効率的に導入・移行を実現し、要件に応じて、高可用性構成やディザスターリカバリーへの対応、セキュリティツールの導入、停止時間を極小化した移行の実現などを支援する。価格は個別見積もり。

 統合運用管理サービスとしては、TISが持つOracle統合運用管理サービスを拡張し、統合監視サービス、運用保守サービス、スキル育成支援サービスの各メニューを提供する。価格は個別見積もり。

 TISでは、VMwareの仮想サーバー群をOracle Databaseを含めクラウド化したい企業や、クラウド移行を検討中の企業にサービスを販売し、2024年までに10社への提供を目指す。