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NTTドコモが日揮グローバルと協業、プラント建設現場の4Dデジタル化などを目指す

 株式会社NTTドコモは14日、海外プラント建設分野のデジタル化を目指して、日揮グローバル株式会社との業務提携を拡大すると発表した。両社では今回、プラント建設管理プラットフォームの共同開発を行うという。

 NTTドコモは2019年8月から、日揮グローバルと、プラントの設備点検や建設工事の進捗管理のDX化を目指して、ドローンやIoTを活用したシステムの実証を行うなど、プラント建設の管理に関する課題抽出や新規事業創出に向けた検討を進めてきた。

 今回の協業拡大では、日揮グローバルが保有する、プラント建設の進捗管理におけるプロジェクト管理の知見と、ドコモが持つドローン、AI、セキュリティなどの技術を組み合わせ、海外の建設工事現場の進捗管理を遠隔で行えるプラットフォームの開発を図る。

 このプラットフォームでは、米Reconstructのビジュアル施工管理システム「Visual Command Center」を採用。ドローンや360°カメラで逐次撮影した建設工事現場の画像データを抽出し、それと3D設計データを組み合わせて、工程スケジュールのデータと連動させる。これにより、遠隔地にいながらリアルに、かつ工期の進捗状況と合わせた可視化を行えるようになり、建設現場において、より正確な進捗管理が実施可能になるとした。

 なお両社は2022年中に、東南アジアや中東の建設工事現場において、同プラットフォームの利用開始を目指すとのことだ。

4Dデータを活用した進捗管理のイメージ