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東京エレクトロン デバイス、製造業の現場改善を支援する「即日始動!工場DXパッケージ」を提供

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は6日、製造業の現場改善を支援する「即日始動!工場DXパッケージ」を提供開始した。

 パッケージは、異常検知・設備診断システム「工場のデジタル化ツール CX-D」を用いて、設備の稼働状況のデジタル化と課題の抽出を実施。さらに、時系列データ自動分析マシン「現場業務の改善ツール CX-M」を使って、日々の運用で得られたデジタルデータからロス要因を分析し、改善対策を現場に反映して工場のDX化を実現する。

 2つのDXツールを連携して活用することで、経験や勘に頼らない安定した工場運営と、生産現場の生産ロス削減に寄与するとしている。

 CX-Dは、工場内の多様な設備やセンサーと接続し、データを収集して記録する。単にデータ収集をするだけでなく、データ取り始めから利用できる「クイックAI異常検知機能」により、いつもと違う挙動を検知し、課題を抽出する。プログラミング開発は不要で、画面からの設定作業ですぐに利用でき、ITやデータ分析の専門知識なしでも、工場のデジタル化を実践できるようにする。

 CX-Mは、異常検知・要因調査・状態診断の分析作業を1台で対応。設備の予知保全、製造工程の異常検知、品質不良の要因をデジタルデータから調査し、分析結果など、生産ラインの良否判断に用いる情報を可視化し、改善検討作業の質を向上する。従来のデータ分析専門家による分析作業や、エンジニアによるプログラム開発作業を自動化できるため、ものづくり現場の技術者が本来の業務に専念でき、現場業務の改善を効率化するとしている。

 TEDでは、工場DXの取り組みを検討している企業や、すでに取り組んでいる企業に対して、オンライン会議形式で要望のヒアリングと工場DXパッケージのデモンストレーションの機会を提供し、現場改善のサポートを進めていくとしている。