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ゾーホー、ローコード開発プラットフォーム「Zoho Creator」の最新版を提供

 ゾーホージャパン株式会社(以下、ゾーホー)は3月31日、ローコード開発プラットフォーム製品「Zoho Creator」の最新版を提供開始した。

 Zoho Creatorは、専門的なコーディング経験の少ない人でも、ドラッグ&ドロップで扱える直感的なインターフェイスにより、手軽にカスタムアプリケーションが作成できる開発ツール。

 最新版では、ビジネス部門とIT部門の両方において、より本格的なエンタープライズレベルのビジネスソリューション構築を可能にするための機能や、データ統合の可視化と高度なBI機能の連携機能の追加、一元的なガバナンスの実現とコミュニケーション機能の強化などを行った。

 本格的なビジネスソリューションの構築を可能にする機能としては、単一のダッシュボードで大規模なビジネスソリューションの開発、統合、分析、管理が行えるソリューションビルダーを追加した。機能間の相互運用性によってシームレスに異なる要素を切り替えることが可能で、ビジネス部門による開発を全社的に推進する際のIT部門向けのガードレールも搭載している。

 また、ZohoのAIアシスタント「Zia」の活用により、どこからでもデータのインポートが可能になる。ワンクリックでデータクレンジングおよびデータ変換を実行して、データモデルを構築し、スマートインポート機能によって自動的にデータの関係性を検出できる。予測分析やキーワード抽出、センチメント分析、OCR、オブジェクト検知などの作業に対して、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でAIを組み込める。

 このほか、直感的なドラッグ&ドロップ操作で、ビジネスプロセスを視覚化できるブループリント機能を搭載。Deluge、Java、Node.jsを使って、Zoho Creatorで再利用可能なコードブロックの書き込み、保存、実行ができるようになり、サーバーレス機能が強化された。

 データ統合の可視化とBI機能の連携としては、ユニバーサルなクラウドベースのモデリングツールが搭載され、データ統合プロトコルの自動化によって安全なデータ移行を確立し、すぐに使える600以上のコネクターを使って容易にデータ統合が行えるようになった。

 また、新しい統合ステータスダッシュボードにより、それぞれのデータ統合がうまく動作しているかどうかを可視化できる。さらに、本格的なBIおよび分析エンジンが組み込まれ、追加のサブスクリプション料金を支払うことなく、アプリケーション内のデータからビジネスインサイトを導き出せるようになった。

 一元的なガバナンスの実現とコミュニケーション機能の強化としては、ワンクリックで開発環境、検証(テスト)環境、本番環境を選択してソリューションが立ち上げられるようになった。これにより、稼働中のアプリケーションを中断することなく、機能追加や変更を行える。

 また、役割に基づく粒度の細かいアクセス制御、包括的な監査証跡とパックアップ、アプリケーション統合開発環境(IDE)、ユーザーの表示や管理のためのダッシュボード、課金のダッシュボード、ブランディングのためのカスタマイズやローカライゼーションなどの機能が、IT部門によるローコード開発管理のために追加された。これにより、一元化されたガバナンスが実現できる。

 さらに、ビジネス部門での開発フェーズにおける問題に対処する際の、コミュニケーションおよびコラボレーションを支援するため、メッセージングやファイル送信、画面共有、音声やビデオによる会議などの機能を搭載した。

 Zoho Creatorの価格は、1ユーザーあたり月額3000円(税別、年間契約の場合)から。15日間の無料トライアルも利用できる。