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NTTテクノクロス、健診データと就労データの組み合わせにより健康経営課題の見える化を支援する「HM-viewer」を提供

 NTTテクノクロス株式会社は24日、企業の健康経営活動の推進およびWell-beingの実現の支援に向けたソリューションシリーズの第1弾として、就労データと健診データを組み合わせて分析し、潜在的な健康経営課題の見える化を支援する「HM-viewer」を年4月15日に販売開始すると発表した。

 NTTテクノクロスでは、従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する健康経営の実践においては、従業員の健康や働き方のデータを活用し、その分析に基づいた「健康経営課題の抽出」が重要なポイントの1つとされていると説明。しかし、健康や働き方のデータは企業内に散在し、一元管理できていないことや、データ分析の専門家ではない健康管理スタッフや医療スタッフが対応することが多く、データの有効活用が進んでいないのが現状だとしている。

 こうした課題を解決するため、NTTテクノクロスでは企業の健康経営活動の推進およびWell-beingの実現の支援に向けたソリューションシリーズを展開すると説明。シリーズ第1弾となるHM-viewerは、活用に必要なデータを一元管理するとともに、専門知識なしでも容易にデータ分析できるメニューを提供し、健康経営の課題抽出を支援するとしている。

 HM-viewerでは、健診データ(総合判定、血圧、脂質、糖代謝など)と就労データ(残業時間)を指定のフォルダに置くだけで、個人、年代別、部署別などに分けてグラフで見える化する。数値のみを比較するだけでは分析しづらかった課題を、視覚的に判断できるように支援する。

「HM-viewer」による健康課題を見える化する分析機能(イメージ)

 また、健診データと就労データを、企業全体や部署別の経年変化が分かるように見える化するなど、多角的な分析を支援する機能を提供する。これにより、健康経営における課題を抽出しやすくなり、企業やその部署独自の業務改善を実行できるとしている。

 HM-viewerの価格は、年間利用料が37万8000円(税別、10ユーザーライセンス込み)から。NTTテクノクロスでは、HM-viewerをはじめとするソリューションシリーズにおいて、「健康経営課題の抽出」のほか「施策の検討・実施」「経営効果の検証」のプロセスを回すために、健康リスクや健康施策が経営にもたらす効果の見える化、プレゼンティーズム分析、アブセンティーズム分析など、機能の拡充を2022年度以降も順次予定するとともに、それらのデータを活用し、従業員や組織の行動をよりよく変容させていく支援メニューの開発も進めるとしている。