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アビームコンサルティング、リース業界向けの共同利用型ビジネスプラットフォーム「ABeam Cloud Asset & Finance Platform」を発表

 アビームコンサルティング株式会社は21日、リース業界向けの共同利用型ビジネスプラットフォーム「ABeam Cloud Asset & Finance Platform」を発表した。

 アビームコンサルティングでは、リース業界においても新たな優位性の早期確立や付加価値の提供が求められる一方、汎用性や柔軟性のない既存の基幹システムは、業務の変革や新たなビジネスチャレンジへの足かせとなるだけでなく、更改には多額な投資やリソースが必要となるため、業界全体の課題となっていると説明。こうした課題を解決するため、各社が共同で利用できるビジネスプラットフォームを提供するとしている。

 ABeam Cloud Asset & Finance Platformは、アビームコンサルティングがリース業界各社の支援を通じて培った、独自の業種別業務プロセスモデルの活用が可能。従来の基幹システムでは捉えきれていない業務フローをデジタル化し、業務生産性を可視化することで、既存業務の効率化・高度化を促進するとしている。

 ローコードプラットフォームの活用によるアジャイル開発を行うことで、短期間で高品質かつ安定したシステム構築を実現する。クラウド上の共同利用型システムとして提供するため、企業が単独で基幹システムを構築する場合と比較して、イニシャルコスト・ランニングコストを低減させるとともに、大規模開発時に発生するリスクを排除する。また、各社が区画を占有するシングルテナント方式を前提とするため、セキュリティを担保しつつ、個社独自の機能拡充にも対応する。

 業種・業界ごとのテンプレートや企業運営に必要な業務アプリケーション群を、国内外のクラウド事業者が提供する基盤を通じて利用できる「ABeam Cloud」との連携により、拡張性・柔軟性を向上。ABeam Cloud上に共同利用型ビジネスプラットフォームを設けることで、さまざまな業務アプリケーション群の利用が可能となり、ビジネス変化やさらなる業務ニーズに即時に呼応するシステム環境を担保する。

 ABeam Cloud Asset & Finance Platformは、最初の導入予定先の1社であるNECキャピタルソリューション株式会社と共同で開発を実施。第一弾として、2022年度末に不動産リースビジネス、第二弾として2023年度中に在庫型レンタルビジネス、第三弾として2025年度中にリース業界全体に向けてサービスを提供していくとしている。