ニュース

NECファシリティーズとMS&ADインターリスク総研、工場や事務所などの自然災害リスク未然予防診断サービスを提供

 NECファシリティーズ株式会社とMS&ADインターリスク総研株式会社は16日、製造業の工場や一般事務所・商業施設等を対象に、風雪水災害を主とする自然災害に起因する損害を未然に防ぐことを目的とした、未然予防診断サービスを共同開発し、提供を開始した。

 未然予防診断サービスでは、MS&ADインターリスク総研が風雪水災事故の予見される工場・施設事業者にサービスを提案し、NECファシリティーズが施設の現地調査、劣化診断および中長期修繕計画を作成、報告する。また、中長期修繕計画の策定に加え、概算修繕費用の算出にも対応する。

 過去の風雪水災事故の分析を行うとともに、風雪水災事故の多い建物外装材に加え、電気・空調・設備・排水なども含めた物件施設全体にわたる補強、改修の必要箇所を調査し、さらに耐久性・コストも加味した中長期の施設修繕計画を提案する。

 工場・施設事業者は、サービスを利用することで、第三者による客観的診断と対応策の提示を受けられ、工場・施設の状況、ウイークポイントを知ることで、現在時点での短期的予防保全の計画実施が可能になる。また、工場・施設使用予定期間を念頭に置いた中長期修繕計画の策定や、予防保全、中長期修繕計画の実行を前提に、各実施段階における最善なBCPへの見直し、保全、修繕の計画的実施による工場・施設の安定的事業機会の確保、工場・施設事業者の顧客をはじめとしたステークホルダーへの経営優位性の顕示などが可能になるとしている。

 NECファシリティーズとMS&ADインターリスク総研では、製造業の工場や一般事務所ビル、商業施設、データセンターなどの顧客を中心に、年50件の提案を目指す。