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デロイト トーマツとESジャパンが協業、感情解析技術を用いた不正調査の高度化サービスを提供へ

 デロイト トーマツグループのデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)は13日、感情分析・解析において実績を持つESジャパン株式会社と、同分野において包括的に協業すると発表した。

 ESジャパンは、音声による感情分析・解析において知見・ノウハウを持ち、さまざまな現場における感情解析ソリューションの提供に特化した事業運営を行ってきた。同社が持つ感情解析技術では、対話者の声(音声)から個人の感情状態を数値で出力するばかりでなく、その意味を理解し、その感情数値がなぜ出力されているのかといった原因を、真偽性、リスク、矛盾等の観点から探ることも目的としている。

 一方のDTFAでは、フォレンジック&クライシスマネジメントサービスにより、企業をはじめあらゆる組織に対して、会計不正、横領、贈収賄等のさまざまな不正・コンプライアンス違反事案に対する調査を、専門家として支援してきた実績を持つ。また、調査手続きでの不正当事者に対する面接・イントロゲーションや内部通報の対応、コールセンター対応等などにおいて、不正調査の経験を積み重ね、人間心理・感情と不正発生原因との関連性分析の知見を深めてきたとのこと。

 今回は、こうした実績を持つ両社が協業することで、事情聴取等において、対話者の会話の真偽性、リスク、矛盾等を、音声解析技術を応用して可視化し、企業内外等における不正調査・コールセンター手続きの高度化などを支援するとしている。

 両社は今後、感情解析を利用した不正・コンプライアンス違反等の真因分析サービスを新たに開発して、あらゆる組織に対して提供したい考えだ。