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東芝デジタルソリューションズ、米SimuQuestと分散・連成シミュレーション基盤「VenetDCP」の代理店契約を締結

北米市場での展開を強化

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は11日、米SimuQuestと、グローバルで展開を進めている分散・連成シミュレーションプラットフォーム「VenetDCP」の、北米市場における販売代理店契約を締結したと発表した。

 今回、SimuQuestと代理店契約を締結したVenetDCPは、企業の枠を超えた車載制御システムの共同デジタル試作を可能にするプラットフォーム。自動車メーカーやサプライヤーで普及してきたモデルベース開発を、より広く大規模に適用するために、異なるモデル、開発ツール、企業間をサイバー空間で結び、共同検証できる環境を提供する。

 これを利用すると、自動運転や先進運転支援システムのように、複数のシステムと連携する複雑な車載システムの検証を前倒して行えるようになり、品質の改善や生産性が向上するとした。

 東芝デジタルソリューションズでは、多くの自動車メーカーや部品サプライヤーへ同製品の提案を行っており、すでに、日本をはじめとして、米国、ドイツ、中国、韓国において、自動車開発に有効に働くことが検証されているというが、今回は、これらの検証で確認されたニーズに基づき、モデルベース開発に関するコンサルティング、エンジニアリングサービスなどに実績を持つ米国企業のSimuQuestと代理店契約を締結し、VenetDCPを北米市場に投入する。

 SimuQuestは、企業の課題を解決するための提案や導入、運用開始後のサポートなどを担当するとのことで、東芝デジタルソリューションズでは、SimuQuestとの連携により、北米市場におけるVenetDCPの販売力、サポート力を強化し、顧客の課題解決に向けたソリューション提供を加速する考えだ。