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石狩市役所、NTTテクノクロスの会議AIシステムをLGWAN上にて試験導入

 北海道の石狩市とNTTテクノクロス株式会社は6日、石狩市役所における会議のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向け、総合行政ネットワーク(LGWAN)上にて、1月下旬より会議AIシステムの試験導入を開始すると発表した。なお今回の検証は、実際の業務環境下での運用に向けた最終検証になるという。

 石狩市ではNTTテクノクロスとの共同実験として、2020年12月から、石狩市役所のネットワークを介さないスタンドアロン端末に会議AIシステムを導入。年間4000時間を要していた審議会の議事録の書き起こし作業などに適用し、業務改善効果の検証を行ってきた。

 その結果、審議会記録公開までのリードタイム削減など一定の効果が確認できたため、実際の業務環境下での運用に向け、今回はLGWAN上で検証を行うことになったという。期間は1月下旬~3月31日で、石狩市役所における会議関連業務のDXを諮り、その業務改善効果を確認するとした。

 なお今後は、議事録作成の効率化による、市民への情報公開のさらなる迅速化を目指すほか、各種AI技術の活用によって会議関連業務のDX化にも取り組み、作業時間の短縮を図るとしている。

 さらに石狩市では、会議以外の分野にも取り組みの範囲を広げ、同市の「自治体DX実現」モデル市化を目指す。一方のNTTテクノクロスでは、石狩市との取り組みで得た成果を他自治体にも展開すべく、自治体向けサービス提供企業と連携して、LGWAN上でのサービス展開を推進する予定だ。

石狩市にてDXを実現し、その成果を他自治体にも展開するという