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パナソニック CNS社、本社15階にオンライン配信専用スタジオ「Studio CONNECT」を開設

 パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社(以下、CNS社)は2日、常設の自社スタジオ「Studio CONNECT」を10月18日に開設したと発表した。場所は本社 浜離宮ビル15階で、運用テストを重ね、11月2日より本格運用を開始している。なお、スタジオで利用する機材は、大規模スポーツイベントの中継やテレビ放送などで実績のある、CNS社の放送・業務用映像システムで構成されている。

 コロナ禍においてオンラインでの情報発信の重要度が増す中で、CNS社ではこれまでも、記者発表会等のライブ配信や、顧客向けのウェビナー、社員とのコミュニケーションなど、オンラインでの情報発信を積極的に行ってきたという。しかし、スタジオ専用ではないスペースをオンラインイベントに使おうとしても、ほかの案件と重なっていて使えないケースもあり、発信したい時にいつでも情報発信できるスタジオの開設が急務だったとのこと。また、専用スペースでない場合は機材の設置に時間がかかり、機動的な発信ができない点も課題とされていた。

 今回開設されたStudio CONNECTは、こうした課題に対処するための専用スタジオで、本社浜離宮ビル15階にスタジオ専用スペースを確保し、スタジオ予約さえすれば、イベント配信を行えるようになった。またオペレーターが常駐し、発信したい社員の操作をサポートするため、誰でも難しい操作なしでオンラインイベントの配信を行えるとのこと。

 機材としては、広角で20倍以上のズームを搭載する、自社開発のリモートカメラを3台採用した。通常の配信システムでは一定のアングルでしか人を映せないが、新カメラは天井や壁面に設置できるので、空間の有効活用を実現するとともに、人が撮影しにくいアングルの撮影も可能にしている。

 あわせて同カメラの採用により、カメラマンが立ち入ることなく、遠隔制御でクオリティの高い映像の撮影・操作が可能になることから、現地ではオペレーター1名、イベントスピーカー1名の、最小2名でのイベントのオンライン配信を行えるとした。

 今回は、撮影用の小型カメラクレーンやカメラレールも導入するため、異なる角度からのさまざまな映像演出も可能。さらには、CNS社のタッチスクリーン液晶ディスプレイなども活用されており、ディスプレイ上の資料に文字を書き込みながらの説明や、ホワイトボードに切り替えて参加者とコミュニケーションを行うこともできる。

 CNS社は今後、Studio CONNECTを活用し、マーケティング、営業関連の情報発信、また国内のみならず海外の社員とのコミュニケーション機会を増やし、対話の強化を図る考え。Studio CONNECTをショーケースとして利用し、顧客にスタジオソリューションとして提案することも検討するとしている。