ニュース

ISIDがシンガポールCBSと提携、「選択データ移行」手法を用いたSAP S/4HANA移行を支援可能に

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は14日、シンガポールcbs Corporate Business Solutions Asia Pacific(以下、CBS)と、日本企業で初めてパートナーシップ契約を締結したと発表した。CBSは、SAP S/4HANAへの移行手法のひとつ「選択データ移行」サービスをグローバルで展開するSAPパートナー企業で、契約締結は9月1日付けとなる。

 SAP ECC 6.0のメインストリームサポートが2027年に終了することを受け、SAP S/4HANAへの移行を検討する企業は増えているが、その方法は、従来、既存システムのデータや業務プロセスを単純移行するブラウンフィールド手法や、システムを一から組み立て直すグリーンフィールド手法が主流だったという。

 これに対して現在では、両手法の利点を組み合わせ、業務要件に合わせて必要なデータを選択的かつ段階的移行する選択データ移行手法が、第3の手法として注目を集めるようになったとのこと。

 CBSは、グローバルでのSAP移行事業により培ったノウハウに基づいて、独自の選択データ移行ツール「CBS Enterprise Transformer for SAP S/4HANA」を開発・提供するなど、顧客ニーズに応じた独自アプローチを確立しており、この選択データ移行手法を推進している。

 一方、ISIDはこれまで、独自の「SAP S/4HANA移行トータル支援サービス」を軸に、企業のSAP S/4HANA移行を支援してきたが、今回の提携により、これまでのISIDの知見に、CBSが持つノウハウおよびツールを融合させ、顧客企業のSAP S/4HANA移行を最適な方法で支援する考えだ。