2020年度の国内ソリューションサービス市場は7兆3758億円、DX関連が大きく成長～JEITA調査

　一般社団法人電子情技術産業協会（以下、JEITA）は8月31日、JEITAの会員企業である主要なソリューションサービス企業38社からの回答をまとめた、2019年～2020年における国内企業のソリューションサービス市場の実績調査「利活用分野別ソリューションサービス市場規模（2019-2020年度）」を発表した。

　調査によると、2020年度における国内企業のソリューションサービス市場規模は、7兆3758億円（前年度比96.1％）で、日本向けの売上は6兆3238億円（同96.1％）、海外向けの売上は1兆520 億円（同96.1％）となった。

　内訳では、特に好調だったのは、デジタルトランスフォーメーション（DX）に関連するソリューションサービスで、2020年度は1兆4803億円（前年比127.2％）と、大幅増を記録した。

　JEITAでは、DX関連ソリューションが好調となった背景として、日本企業のIT投資予算が増加傾向にあり、DXへの取り組みが著しく伸長していたことが挙げられたとともに、　新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたで分析。テレワークが広がり、働き方に変化が起きたことから、関連サービスが急速に拡大したことが要因と分析。日本向けの売上に占めるDX関連ソリューションサービスの割合は、前年度の17.7％から23.4％と5.7ポイント上昇し、データを活用したビジネスの導入が加速したと分析している。