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丸紅情報システムズ、設計・試作・少量生産を短期間で実現する「デザインファクトリー」のデモ環境を都内に設置

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は31日、有限会社スワニーが提唱する、デザイナーや設計者が一気通貫で試作品を生産できるシステム「デザインファクトリー」のデモ環境を整備したと発表した。

 「デザインファクトリー」は、製造業界向けの高精度3Dプリンタ、デジタルモールドによる部品成形、簡易アルミ型による射出成形を組み合わせ、デザイナーや設計者が設計から試作、少量生産までを短期間に繰り返し体験できるシステム。射出成形を取り入れたことによって、ABS、PS、PPといった熱可塑性樹脂材が使用可能になっており、3Dプリンタでは実現できなかった、最終製品と同じ素材を使用した製品検証を実現するという。

 標準パッケージでは、6トン仕様(射出量9cc)と10トン仕様(射出量25cc)の射出成形機が用意され、デザインデータがあれば、不測の事態が起きた場合でも、サプライチェーンからの供給部品と同じ素材を使用して、社内ラボで代替する手段としても利用できるとのこと。

 今回MSYSでは、スワニーの東京モデリングセンター(東京都墨田区)にデザインファクトリーのデモ環境を整備した。同センターには6トン仕様のコンパクト射出成形機を設置し、「デザインファクトリー」の紹介を開始する。

 なお、同施設は東京都内初の常設型デモ施設となり、従来は長野県に拠点を持つスワニーにてデモを実施する必要があった「デザインファクトリー」を、関東近郊の企業からのアクセスが容易な環境にて提供できるようになったとアピールしている。